お寺に泊まる京都散歩
吉田 さらさ

定価: ¥ 1,785
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発売日: 2005-06
発売元: 新宿書房
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朝のお勤めに行きたい!
最近、葬式に出ることが多いせいか、坊主のお経に関心を持つようになった。何を言っているのか、さっぱり分からないの(密教とか禅宗)から、分かりやすそうなもの(浄土真宗)まで、昔はまるでお経かギリシャ語だったのが、多少心にしみて来るような年になった。となると、次は宿坊に泊まって、お寺の朝のお勤めに出てみたいという気持ちになる。さて、どこが良いだろう、と思っていたら、なんと京都観光とお勤め+おいしい精進料理という、3粒おいしい手があるという。
京都の実用的ガイドにして、仏像の見方も教えてくれる名著。
目からうろこの京の旅。いままで旅は無駄だったかも。老いても初心に帰ってやり直そう。
同じ著者の「奈良 寺あそび、仏像ばなし」を読んであっと驚き、すぐこの本も購入しました。
楽しく一味違う京都の観光、仏教の基礎知識、己の人生観の見つめなおしの一挙三得を兼ね備えています。
観光案内と思って読み始めるとあっという間に仏の世界に引きずり込まれてしまいます。そこが著者の狙いかも。楽しくやさしく底抜けに明るく理解させようの意図がひしひしと伝わります。自身の悩みを見つめながら仏教を勉強し、たくさんの現場を踏み実践を重ねた事実がこの書に集約されています。日本人の多くのDNAは仏教と切り離すことはできませからどのページもスッと心に落ちてきます。
行間にあふれる軽妙洒脱さは大出版社の編集長時代の苦労や自身の悩みの深さの裏返しかも。京都のお寺や仏像のもつ大きな力を再認識させられました。この本を読むときっと次の旅がより豊かになるでしょう。
この本は観光案内書ではなく一歩進んだマニア向けの本ともいえます。
とくに若い女性向けとは思いますが男性諸氏も勇気を持って踏み込むべきです。まあ照れず恥ずかしがらず宿坊へ泊まれば、新しい旅立ちになるかも。
親しみやすい京都本
京都本は巷にあふれていますが、妙に気取っていたり、逆にちゃかしすぎたりたりしているものも、なかにはあります。
この本はどれにも属さない独特なものがあります。
親しみやすいのです。
京都といえば排他的と言われますが、この本を読めばイメージは変わるかも。
語りかけるような文体は、まるで自分だけにそっと教えてくれるような錯覚におちいって親しみを感じる。
そしてイラストがまたなんともいえないおかしみがあって、親しみにいっそう拍車をかける。
宿坊に関するデータ、仏像、精進料理、菓子など興味深い内容がわかりやすく書かれてあります。
京都人の私もこの本片手に冬の大原など訪ねてみたい気になりました。
京都の人や、そうじゃない人にもおすすめの1冊です。

